- 「保育士なのに英語なんて必要なの?」
- 「どんな資格を取ればいいの?」
- 「保育士として英語力を活かしたいけど、何から始めればいいの?」
そんなあなたに、保育士向け英語資格をわかりやすく解説します!
この記事では、
- オススメの保育士向け英語資格
- 保育士が英語資格を取得するメリット
- 英語力を活かせる保育の仕事
など、保育士と英語に関する疑問を解決します。
英語力を身につければ、子どもたちの可能性を広げ、自身のキャリアもアップさせることができます。
今すぐ行動を始めれば、あなたも英語を話せる保育士として活躍できる日が近いかもしれません!
保育士が仕事で活かせる英語の資格の種類は?
保育士が「子どもたちに英語の指導をしたい!」と思ったときに、仕事で活かせる英語の資格は、以下の通りです。
- 幼保英語検定
- 幼児英語インストラクター資格
- 英語検定
- TOEIC
資格 | 取得資格 | 特徴 | 公式サイト |
幼保英語検定 | 4級~1級 (5段階) | ・保育士が取得すると「イングリッシュエキスパート保育士認定証」が発行される | 詳細を見る |
幼児英語インストラクター資格 | 幼児英語インストラクター資格 | ・0~6歳の幼児を対象とした英語指導ができる ・平均学習期間:3カ月 | 詳細を見る |
英語検定 | 5級~1級 (7段階) | ・日本発の英語試験 ・読む/聞く/話す/書くの4技能を測定 | 詳細を見る |
TOEIC | 10~990点 (スコア採点※合否無し) | ・アメリカが運営する世界共通の英語試験 ・5つのテストの種類がある | 詳細を見る |
上記4つの資格の中で、英語検定とTOEICは一般的な英語の資格。
幼児の英語指導に特化した資格は、幼保英語検定と幼児英語インストラクター資格です。
今回の記事では特にこの2つの資格について詳しく解説します。
幼保英語検定の詳しい解説
幼保英語検定とは?
幼保英語検定は、一般社団法人幼児教育・保育英語検定協会が実施している検定です。
幼保英語検定の特徴は以下のとおりです。
- 乳幼児保育における英語能力を5段階で評価。
- 級によっては難易度が異なり、幅広い英語力を証明できる。
- 保育現場での英語活動や国際交流イベントなどに役立つ
各級の難易度
幼保英語検定は5段階の級に分かれており、級によって難易度の幅があります。
各級の難易度や試験内容は、下の表のとおりです。
級 | 到達目標 | 推奨目安 | 内容 |
4級 | 幼保英語士へのファーストステップ | 中学初級~中級程度 | リスニング10分 リーディング50分 |
3級 | 英語を使う園でのチャレンジ | 中学卒業程度 | リスニング20分 リーディング50分 |
2級 | アシスタントティーチャーへの一歩/ 海外やインターナショナルスクールでのチャレンジ | 高校中級~卒業程度 | リスニング20分 リーディング50分 |
準1級 | アシスタントティーチャーへの指示/ ヘッドティーチャーへ | 大学中級程度 | リスニング20分 リーディング+ライティング50分 二次試験10分 |
1級 | 幼保英語のエキスパートへ | 大学上級程度 | リスニング20分 リーディング+ライティング50分 二次試験20分 |
検定日程
幼保英語検定は、例年春季・秋季・初春の3回実施されています。
春季 | 秋季 | 初春 | |
試験日 | 7月 | 11月 | 2月 |
申し込み期間 | 2月~6月 | 7月~10月 | 11月~1月 |
二次 | 8月 | 12月 | 3月 |
受験申込方法と受験方法
受験申込は、一般(個人)受験と団体受験ができます。
当日の受験方法は、会場受験とオンライン受験から選択が可能です。
タイトル | 一般受験申込 | 団体受験申込 |
会場受験 | 全国11都市から受験会場を選択する | 団体施設を会場とする |
オンライン受験 | 受験場所は問わないが、 安定したネット環境が必要 | 団体受験番号が必要 (各団体担当から通知される) |
団体のオンライン受験で一般公開日に実施する場合には、開始時間は一般公開時間と同じ時間での実施になります。
受験開始時間
検定実施日はすべての級で同日実施ですが、級によって受験の開始時間が異なります。
検定開始時間と検定料に関しては、一般受験の場合は以下の表のとおりです。
(※団体受験の場合には団体割引きが適用されます。)
検定開始時間 | 検定料 | |
4級 | 15:00 | 3,500円 |
3級 | 13:30 | 4,00円 |
2級 | 11:30 | 4,500円 |
準1級 | 9:30 | 6,50円 (二次1回目を含む) |
1級 | 11:30(春季のみ実施) | 7,500円 (二次1回目を含む) |
準1級と1級の二次試験は、直近2回まで受験が可能です。
二次試験2回目の場合は受験料が3,000円となります。
幼児英語インストラクター資格の詳しい解説
幼児英語インストラクター資格とは?
幼児英語インストラクター資格は、一般財団法人日本能力開発機構(JADP)が認定する資格です。
【通信教育講座・資格のキャリカレ】で取得することができます。
0歳~6歳までの幼児を対象とした、英語指導の知識・スキルを証明するものです。
幼児英語インストラクター資格の特徴は、以下のとおりです。
- 幼児に特化した英語教育指導のスキルを取得できる
- 歌や手遊び、劇遊びなど英語遊びを用いた実践的なスキル
- 英語指導だけでなく、英語教室の開校や運営ノウハウなども学べる
キャリカレ講座内容
幼児英語インストラクター資格取得のための講座は、キャリカレで受講することができます。
認定資格の取得には、講座の全カリキュラム修了後に受験が必要です。
また、幼児英語インストラクター資格講座の特徴は、子どもの英語指導に関するスキルだけでなく、英語教室の開校や運営ノウハウのスキルもカリキュラムに含まれていること。
また、キャリカレのサポート体制として…
- 無料で何度でも質問OK。(学習期間内なら資格取得後の利用もOK)
- 学習確認の添削問題はWEB提出OK
- 受講開始から最長700日間受講・サポートOK
- 資格取得後はキャリアコーディネーターが就職・転職をサポート
- 独立・開業に必要なHPのテンプレートと説明書を無料配布(有料でアドバイザーでHP制作してもらうことも可能)
これらの充実したサポート体制によって、資格取得はほぼ確実にできるといっても過言ではありません。(あとはあなたのやる気次第!)私自身も、キャリカレを利用して心理系の資格を取得しました。学習期間は平均よりも長くなりましたが、しっかり資格取得できました。
また、最近は学習素材にデジタルテキスト・音声テキストが加わり、スマホやパソコンで気軽に学習が進めやすい環境になっています。
受験方法
受験方法については以下の表にまとめたとおりです。
受講料 | 5,600円 |
受験方法 | いつでもどこでも受験OK 試験中はテキストを見ながら受験OK |
難易度 | 得点率70%以上で合格 |
不合格の場合 | 全カリキュラム修了生であればいつでも再受験OK |
他の検定と比べ、受験しやすく、合格もしやすい資格といえるでしょう。
資格を活かしてどのようなキャリアを目指したいのか、自分の目的に合った資格を選択しましょう。
英語検定の解説
英語検定は、公益財団法人日本英語検定協会が実施する、日本発の英語能力を測定する試験です。
1級から5級までの級があり、それぞれ難易度と求められる英語力が異なります。
試験内容は、筆記とリスニング、スピーキングまたは面接の3種類です。
筆記試験では、リーディング・リスニング・ライティングなどの能力を測定し、面接試験では、英語での会話能力を測定します。
英語検定は、日本国内の認知度が高いため、就職・進学・転職など、様々な場面で英語能力を証明する時に有効です。
以下に、英語検定の各級の目安と試験内容をまとめました。
級 | 受験目安 | 試験内容 | 一次試験時間(目安) |
5級 | 中学初級程度 | 筆記/リスニング/録音形式のスピーキンングテスト | 約25分 |
4級 | 中学中級程度 | 筆記/リスニング/録音形式のスピーキンングテスト | 約65分 |
3級 | 中学卒業程度 | 筆記/リスニング/面接 | 約65分 |
準2級 | 高校中級程度 | 筆記/リスニング/面接 | 約80分 |
2級 | 高校卒業程度 | 筆記/リスニング/面接 | 約85分 |
準1級 | 大学中級程度 | 筆記/リスニング/面接 | 約90分 |
1級 | 大学上級程度 | 筆記/リスニング/面接 | 約100分 |
英語検定は、年に3回実施されています。
また、【英検S-CBT】という全国47都道府県にあるテストセンターでコンピューターによる受験も可能です。(※ただし、3級/準2級/2級/準1級のみ)
英検S-CBTのメリットは、以下の通り。
- 原則毎週土日に受験可能(一部地域では平日も実施)
- 英検(従来型)との併願も可能
- 英検(従来型)、英検S-CBTなどでの一次試験免除の資格を活用可能。
英検S-CBTは、「通常の試験日程での受験が難しい」「もっと受験機会を増やしたい」といった方におすすめです。
英検は学生時代に受験したという人も多いかもしれませんね。私も高校生の時に受験しましたが、かれこれウン十年前…。今回、調べてみて受験内容や様式などさまざまな点で変更になっていて驚きました!時代のニーズに合わせた受験内容や受験方法になっている検定といえます。
特に英検S-CBTは、社会人でも受験しやすいのでおすすめです。
受験料は、級によって異なります。
※英語検定について詳しい内容は英語検定公式サイトよりご確認ください→英語検定公式サイト
TOEICの解説
TOEICは、国際コミュニケーション能力を測定する、世界共通の英語試験です。
ETS(Educational Testing Service)が開発・運営しており、日本では、IIBC(一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会)が実施しています。
試験内容は、リスニングとリーディングの2種類から構成される、マークシート方式の試験です。
リスニングでは、日常英会話からビジネスシーンまでの英語を聞き取り、内容理解を問われます。
リーディングでは、ビジネス文書やメール、ニュース記事などを読み取り、文章理解を問われます。
TOEICは、リスニング・リーディングそれぞれ5~495点で採点され、2つの点数を総合した10~990点でスコアが出され、合否判定は無いのが特徴です。
一般的に、TOEICの平均は600点前後で、700点以上がビジネス英語としてある程度のコミュニケーション能力があると評価されます。
TOEICは、世界的に認知されている試験なので、就職・転職・昇進など、様々な場面で英語能力を証明する際に有効です。
以下に、TOEICの試験形式、試験時間、スコア、受験料などをまとめました。
個別申込の場合、受験料は約7,800円です。(条件によって次回の割引がされます)
TOEICは、年に十数回実施されています。(2024年度は土曜日実施が6回増え、年間18回実施)
受験地や日程は、ETSのホームページで確認できます。
※TOEICについて詳しい内容はTOEIC公式サイトよりご確認ください→TOEIC公式サイト
特に保護者対応などで英語が必要な場合、一般的な英語スキルを伸ばすことで、英語を活かせる機会が多くなるでしょう。
保育士が英語指導をする時に資格は必要?
ここまでさまざまな資格の解説をしてきましたが、結論から言うと、必須ではありません。
しかし、英語指導の質を高め、キャリアアップを目指すためには、資格取得が有効に働くでしょう。
特に子どもへの英語指導には、英語力だけでなく、幼児教育に関する知識や英語指導スキルも求められます。
そのため、資格取得を通して、専門的なスキルを身につけることで、質の高い英語指導を提供することが可能です。
また、近年は英語教育への関心が高まっており、“英語指導ができる保育士”は引く手あまたになるでしょう。
資格を持っていることで、就職や転職の際に有利に働くだけでなく、キャリアアップのチャンスも広がります。
実際に、英語を必要とする幼児教育現場の求人では、TOEICや英検などの成績を求めるケースが多いのが現状です。
もちろん、資格がなくても、日々の努力で英語力を向上させ、子どもたちと英語でコミュニケーションを取ることはできます。
しかし、「より専門的な幼児英語教育の知識やスキルを身につけたい」「キャリアアップを目指したい」と考えている場合は、資格取得も検討してみてはいかがでしょうか。
保育士が英語資格を取得するメリット
保育士が英語資格を取得することは必須ではありませんが、資格取得のメリットもあります。
【英語資格を取得するメリット】
- キャリアアップ:給与アップや昇進の可能性
- 国際的な視野の獲得:グローバルな視点で子どもたちを育む
- 子どもたちの可能性を広げる:英語でのコミュニケーション力や異文化理解を促進
- 自身の成長:英語力向上の達成感と自信
キャリアアップ
英語力を活かせる保育施設は増えています。給与アップや昇進につながる可能性も高くなるでしょう。英語保育施設での指導の他にも、英語の幼児教室や英語教材開発など新たなキャリアパスも開拓できます。
国際的な視野の獲得
英語力は、グローバルな視野を持ち、多様な価値観を理解する力をもたらすでしょう。
子どもたちと英語でコミュニケーションを取りながら、国際社会で活躍できる人材へと育成することができます。
子どもたちの可能性を広げる
英語は、21世紀の必須スキルといえます。
幼い頃から英語に触れることで、子どもたちは英語でのコミュニケーション力や異文化理解を自然と身につけることが可能です。
自分自身の成長
資格取得は、英語力向上の証となります。
目標を達成した達成感は、自信となり、さらなる自己成長へとつながっていくでしょう。
保育英語資格は、単なる資格ではなくキャリアと自己成長を両立するツールとなります。
英語力を磨き、子どもたちの未来を拓く第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
資格取得に向けた具体的な学習方法【5つのステップ】
資格取得に向けた具体的な学習方法【5ステップ】は以下のとおりです。
- 目標を設定する
- 自分に合った資格を選ぶ
- 自分に合った学習方法を選ぶ
- 計画的に学習する
- 英語学習の習慣をつける
- 実践的な練習をする
実践的な英語を身につけるためには、“資格を取って終了”ではなく継続的な学習が必要です。
また、多くの試験ではスピーキングテストがあるため、実際に英語を話せる機会を作ることも、資格取得のために重要なポイントとなるでしょう。
資格取得の勉強法についてはこちらの記事で詳しく解説しています↓
英語学習におすすめの教材やサービスはこちらの記事で紹介しています↓
保育士が英語資格で活躍できる場所
保育士が英語資格を活かせる場所は、年々増え続けています。
英語力を武器に子どもたちの可能性を広げられる場所は、大きく分けて3つあります。
英語教育に力を入れる保育園・幼稚園
近年、英語教育に力を入れる保育園・幼稚園が増えています。英語を日常的に取り入れた保育や、英語指導に特化したプログラムを提供している施設も珍しくありません。
インターナショナルスクール・プリスクール
インターナショナルスクール・プリスクールでは、英語が日常言語として使用されています。英語で子どもたちとコミュニケーションを取りながら、異文化理解を深めることができます。
その他の施設・職種
英語を使ったベビーシッターや家庭教師、オンライン英会話講師など、様々な施設・職種で英語力が求められています。独立・開業の学習をすれば、幼児向け英会話教室を開校することも可能です。
また、幼児英語だけでなく一般の英語スキルを磨くことで、海外移住して現地の園で勤務することも夢ではありません。
英語を話せる保育士は引く手あまたです。自分に合った仕事を見つけて、英語資格を活かしてください!
まとめ
今回は、保育士向け英語資格について解説しました。
【おすすめの保育士向け英語資格】
- 幼保英語検定
- 幼児英語インストラクター資格
- 英検
- TOEIC
保育士×英語は、子どもたちの可能性を広げ、自身のキャリアもアップさせることができる魅力的な組み合わせです。
この記事で紹介した内容を参考に、あなたも英語を話せる保育士を目指しませんか?
行動を起こせば、夢をつかむチャンスがやってきます!
【行動を起こすための4つのヒント】
- まず、英語学習を始めてみましょう!
- 自分に合った学習方法・目標を見つけてください。
- 資格取得を目指しましょう!
- 英語力を活かせる仕事を探しましょう。
英語を話せる保育士になるための第一歩を踏み出しましょう!
転職についてはこちらの記事で紹介しています↓