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保育士を辞めたい!最新調査結果からわかるモヤモヤの原因と解決策を紹介 | 保育士の新しい扉

保育士を辞めたい!最新調査結果からわかるモヤモヤの原因と解決策を紹介

保育士の転職
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子どもたちの笑顔に癒やされる、やりがいのある仕事として人気の高い保育士。

しかし、実際には人間関係、長時間労働、低賃金…

さまざまな悩みを抱え、「保育士を辞めたい」と考える人も少なくありません。

元保育士の私が、「保育士を辞めたい」という気持ちと向き合い、最善の選択をするためのヒントを伝授します。

この記事では、

  • 「保育士を辞めたい」と感じる具体的な理由を徹底分析
  • 職場の改善、スキルアップ、転職など、辞めずに解決するための方法を網羅
  • 退職を考える場合の手続きや注意点を分かりやすく解説

「保育士を辞めたい」という悩みを解決し、あなたにとって最善の未来を一緒に見つけていきましょう!

一歩踏み出せば、きっと道は開けます。

「保育士を辞めたい!」その原因は?

「保育士を辞めたい」と考えている保育士さん、

  • 「せっかく資格を取ったのに、辞めたいと考えてしまうなんて…」
  • 「他の人は、どんな理由で辞めてるの?」

と悩んでいませんか?

まずは、東京都の福祉局が公表している「令和4年度東京都保育士実態調査報告書」から、保育士の退職理由についての調査結果を紹介します。

一つ目に紹介するのは、現職の保育士のうち、今後退職の意向がある保育士の退職理由です↓

現在保育士として働いている者のうち、「今後は保育士を辞め、保育士以外ほ食種で働きたい」及び「今後は保育士を辞め、働かないつもりだ」と退職意向を示している者の理由は、「給料が安い」、「仕事量が多い」が多く挙げられており、特に正規職員をフルタイムでその傾向が強い。

引用:東京都福祉局「令和4年度東京都保育士実態調査結果(報告書)」より

現職で退職意向のある保育士の退職理由としては、「給料が安い」の項目が最も多い理由になっています。

二つ目に紹介するのは、保育士就業経験がある人のうち、実際に退職した人の退職理由でみていきましょう。

保育士を辞めた理由は、「職場の人間関係」が最も多い。これに次いで「仕事量が多い」や「給料が安い」が挙げられている。復職する場合の希望条件としては、「給料等(年収)」は理由と合致しているが、「勤務時間(1日)」や「通勤時間(片道)」の方が職場の人間関係や仕事量よりも条件として多くみられる。

引用:東京都福祉局「令和4年度東京都保育士実態調査結果(報告書)」より

ここで注目したいのは、実際に辞めた保育士の退職理由で一番多いのが「職場の人間関係」であること。

これまでの二つの結果からは、実際のところ退職に至るのは、「職場の人間関係」が理由で辞める保育士が多いということがいえるでしょう。

ただし、復職する場合の希望条件としては、「勤務時間(1日)」「通勤時間(片道)」になっています。

この結果からは、退職理由と希望条件に乖離があるように感じられますね。

しかし、実際のところは、人間関係や仕事量は入職してからでないと正確にはわからない場合が多いです。

そのため、入職前でも希望しやすい条件として、「勤務時間(1日)」や「通勤時間(片道)」といった項目が上位に来ているとも考えられるでしょう。

続いて三つ目に紹介するのは、保育士就業経験がある人のうち、退職した人の退職理由の調査結果において、平成25年、平成30年、令和4年で結果を比較したものです。

保育士を辞めた理由を過去の調査と比較してみると、全体としてH30調査からは多くの項目で現象家横這いで推移しており、「妊娠・出産」や「結婚」では調査をぁさ寝るごとに減少している。特に「給料が安い」(H30:29.2%→R4:22.1%)で7.1ポイント、「労働時間が長い」(H30:24.9%→R4:18.6%)で6.3ポイント、「妊娠・出産」(H30:22.3%→R4:16.2%)で6.1ポイント減少となっている。

引用:東京都福祉局「令和4年度東京都保育士実態調査結果(報告書)」より

上の表からは、ここ約10年の間に、「妊娠・出産」「結婚」での退職理由が減った一方、「職場の人間関係」「仕事量が多い」といった理由で辞めた保育士が増えたことがわかります。

結婚・妊娠・出産が理由の退職が減った背景には、保育士に限らず、日本国内全体での女性の仕事の継続が一般的になってきたためと考えらるでしょう。

一方、増加した「人間関係」や「仕事量が多い」の項目については、仕事をする上で給料以上に、職場での人間関係仕事量が重要視されるようになったといえるかもしれません。

ここまでは、東京都の保育士実態調査の結果報告を元に、保育士に多い退職理由を紹介しました。

次は、「保育士を辞めたい」となってしまう原因について、さらに詳しくみていきましょう。

なぜ「保育士を辞めたい」と思うのか?

今「保育士を辞めたい」と思っている方は、自分の原因はどこにあるのか、ぜひ確認してみてください。

辞めたいと感じている理由を再確認することで、その次に紹介する解決策で、あなたがこれからとるべき行動がわかります。

人間関係の悩み

  • 同僚との人間関係:価値観や考え方の違い、性格の不一致などによる人間関係のトラブルは、大きなストレスです。特に、若手の保育士は、先輩保育士とのコミュニケーションに悩むことも多いでしょう。
  • 保護者とのトラブル:モンスターペアレントと呼ばれる、理不尽な要求をする保護者への対応は、精神的な負担です。また、子ども同士のトラブルに巻き込まれた保護者とのやり取りも、ストレスの原因となるでしょう。
  • 管理職とのコミュニケーション不足:上司との意思疎通がうまく取れなかったり、指導や評価に納得がいかなかったりすると、モチベーションが低下してしまいます。また、パワハラやいじめを受けることもあるようです。

先に紹介した調査結果でも退職理由の上位になっていた人間関係。上司・同僚・保護者・子どもとかかわる人が多い仕事だからこそ、問題を抱えやすいのでしょう。

業務過多・長時間労働

  • 休憩時間内での業務や残業時間の多さ:子どもたちの安全管理や保育計画の作成、事務作業など、本来の業務以外の負担が大きいため、休憩時間内での業務や残業時間が多くなってしまいます。
  • 書類仕事や事務作業の負担:保育に関する書類や記録の作成、事務処理など、本来の保育業務以外の負担が大きいため、子どもたちと向き合う時間が減ってしまいます。
  • 子どもたちの安全管理の責任:子どもたちの安全を守る責任は重大であり、常に気を配る必要があります。そのため、精神的な負担が大きくなります。

幼稚園や小学校の場合、子どもたちが帰った後で書類業務などをする時間があります。(それでも残業が多くて問題になっていますよね…)しかし、保育士の場合、通常業務時間は基本的に子どもたちを保育しなければいけません。さらに、書類業務に充てられる午睡時間も、子どもが起きてしまったり、トラブルがおきることも頻繁にありますよね。集中して書類業務ができる時間が確保できない場合が多い分、作業効率は悪いため、結果業務時間内にすべての業務を終えるのは至難の業…という園もあるのではないでしょうか。

私が勤めた最初の園が、まさに業務過多でした…。そういう園は、毎日の通常勤務時間のうち、集中して1~2時間書類業務に割り当てるべきでは?泣 

でも、人員不足でできない…負のループすぎる…

給与・待遇面の不満

  • 低い給与と長い労働時間の割に合わない待遇:保育士の給与は、他の職種と比べて低い水準にあることが多いです。また、長時間労働の割には、残業代が支払われていない場合もあります。
  • 福利厚生の充実度:育児休暇や介護休暇などの制度は充実しているものの、取得しにくいという声もあります。また、住宅手当や交通費などの福利厚生が充実していない園も多いようです。
  • キャリアアップの機会が少ない:昇進昇格の機会が少なく、キャリアアップが難しいと感じている保育士も多いようです。

保育業界は、業績アップでの昇給などの見込みが難しい業種です。さらに、役職が少なく、主任や園長になる以外に昇給の機会は、経験年数を重ねるしかありません。

理想とのギャップ

  • 想像していた保育と実際の保育との違い:学生時代に学んだ理想の保育と、実際の保育現場とのギャップに悩む保育士も多いようです。
  • 子どもたちとの関わり方に悩む:子どもたちとどのように接すればいいのか、どのように指導すればいいのか悩む保育士も多いようです。
  • 自分の能力や経験不足を感じる:ベテラン保育士と比べて、自分の能力や経験が不足していると感じる保育士も多いようです。

特に若手の保育士は、園の形態や子ども、保護者との対応で、自分が描いていた想像との差があると戸惑うケースが多いかもしれませんね。

また、製作やピアノ演奏などに秀でている保育士に出会ったり、仕事での失敗が続いたりすると、自信がなくなることもあるかしれませんね。しかし、誰でも得意・不得意はあるので、自分の得意を見つけて伸ばしてみましょう。それでも「やっぱり向いてないかも」となったら、他の業種への転職も一つの方法です。

その他

  • 体力的な負担:子どもたちを抱っこしたり、遊具で遊んだりするなど、体力的にハードな仕事です。
  • 将来への不安:将来のキャリアプランや、結婚・出産後の働き方などについて不安を感じる保育士も多いようです。
  • ライフプランの変化:結婚や出産など、ライフプランの変化によって、保育士としての仕事を続けることが難しくなる場合もあります。

年配の保育士に限らず、保育士は足腰を痛めやすい職業です。長く保育士を続けるには、日頃から体の動かし方や筋トレを意識しましょう。

また、妊活を希望している場合は、体調や病院との兼ね合いから休みをもらったり正規での勤務の継続が困難に感じられる場合もあるでしょう。

さらに、妊娠中に勤務する場合は、体質によっては、切迫早産になりやすい人もいます。

2人目を妊娠中に介護職だった私は、切迫早産になり張り止め薬を飲みながら勤務し、最終的にドクターストップで早めに産休に入りました…。一方、ずっと保育士をしている友人は、3度の妊娠中一度も切迫早産になることはなく、産休まで勤務していたそうです。すごい!

心身の不調は、無理をすると取り返しのつかないこともあります。
無理をせずに、早めに対処するようにしましょう。

辞める前に試すべきこと

上記で紹介した原因の中から、あなたが辞めたいと思う原因は明確になったでしょうか?

続いて、辞める前に試すべき具体的な解決策を紹介します。

職場環境の改善

職場で解決できる方法を探してみましょう。

  • 上司や同僚に相談する:抱えている問題について、上司や同僚に相談することで、解決策が見つかる場合もあります。
  • 労働基準監督署に相談する:長時間労働や残業代未払いなどの問題がある場合は、労働基準監督署に相談できます。
  • 自治体や第三者機関に通報・相談する:保育園を管轄している自治体や園で定められた第三者機関などの相談先に匿名で通報・相談できます。
  • 異動や配置転換を希望する:人間関係のトラブルなどが原因で辞めたい場合は、異動や配置転換を希望することで、状況が改善する場合もあります。

外部に相談・通報する場合には、証拠がないと対処してもらえないケースもあるので、ボイスレコーダーなどで証拠を集めることも重要です。

ワークライフバランスの見直し

仕事とプライベートのバランスを見直すことで、心身の負担を軽減できます。

  • 休暇や育休を取得する:有給休暇や育休などの制度を積極的に活用しましょう。リフレッシュすることで、モチベーションを向上させることができます。
  • 周囲に協力してもらう:家族や友人などに協力をしてもらい、家事や育児の負担を軽減しましょう。
  • 家事や育児の分担を見直す:夫婦共働きであれば、家事や育児の分担を見直すことで、ワークライフバランスを改善することができます。

自宅への仕事の持ち帰りや休日も仕事をすることが常態化している場合には、まずは休日にはしっかり休めるようにしましょう。どうしても、業務量を減らせない場合には、転職の検討が必要です。書類や行事などは、園によって大きく異なります。

スキルアップ

スキルアップすることで、仕事に対する自信を高め、モチベーションを向上させることができます。

  • 研修や資格取得に励む:保育に関する研修や資格取得に積極的に取り組みましょう。
  • 保育に関する書籍を読む:保育に関する書籍を読むことで、知識を深めることができます。
  • 先輩保育士に相談する:経験豊富な先輩保育士に相談することで、アドバイスをもらうことができます。

それでも辞めたい場合は…

転職活動

どうしても職場環境や待遇が改善されない場合は、転職という選択肢もあります。

  • 転職エージェントを活用する:転職エージェントを利用することで、自分に合った転職先を見つけることができます。
  • 保育士向けの転職サイトを利用する:保育士向けの転職サイトには、求人情報が豊富に掲載されています。
  • 転職セミナーに参加する:転職セミナーに参加することで、転職活動に関する情報を得ることができます。

退職方法の確認

勤務している園の退職制度を確認して手続きを進めましょう。

  • 園の退職に関する規定を確認する:就業規定に沿って退職の手続きを進めていきましょう。
  • 園長や上司へ退職の意向を伝える:意思が固まったら早めに伝えることが重要です。保護者や子ども、同僚に伝えるタイミングは園によって異なるので、園長や上司に確認をしましょう。
  • 退職に必要な書類をそろえる:退職届や提出に必要な書類は退職前までに必ずそろえて提出しましょう。
  • 退職金制度を確認する:退職金制度は、雇用形態や勤続年数によって異なります。

次のステップを考える

退職後に何をしたいのか、どのように生活していくのかを考えましょう。

  • 次の職種を決める:次の職種が決まっている場合は、転職活動をスムーズに進めることができます。
  • 転職活動の準備をする:履歴書や職務経歴書を作成し、面接の準備をしましょう。
  • 休職してリフレッシュする:心身ともに疲れている場合は、休職してリフレッシュするのも良いでしょう。

保育士資格を取ったからといって、保育士としてのキャリアを続けなければいけないなんてことはありません。保育現場が今はつらいと感じるようであれば、一度離れて違う仕事を経験してみることも、きっと良い経験になりますよ。なかには、一度現場を離れて「やっぱり保育士に戻りたい!」と保育士へ戻る人もいるようです。

まとめ

「保育士を辞めたい」という気持ちは、決して恥ずかしいことではありません。

  1. まずは、自分が抱えている問題の原因を探り、原因を明確にします
  2. 現状を変えるために、解決策を試してみましょう
  3. それでも状況が改善しない場合は、転職や退職も視野に入れて検討することが大切です。

あなたにとって最善の選択をして、笑顔で充実した人生を歩んでいきましょう。

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